【出典:全訳読解古語M】
くゎいけい-の-はぢ( カイケイノハジ )【会稽の恥】

戦いに敗れたときの恥辱。勝者や他人からの辱め。
[例]「時に臣等院宣インゼンをうけたまはり、ふたたび旧都にかへって−−をすすがむ」〈平家・10・請文〉
[訳]そのときに、私(=平宗盛ムネモリ)どもは(後白河法皇の)院宣を承り、もう一度もとの都に戻って敗戦の恥をすすぎましょう。
《参考》
『史記』の故事に基づく。中国の春秋時代に、越王勾践コウセンは会稽山の戦いで呉王夫差フサに敗れたが、そのときの屈辱を忘れず、のちに、夫差を破ってその恥辱をすすいだという。


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