【出典:全訳読解古語M】
およ-す・く

[自カ下二]
[活用]け・け・く・くる・くれ・けよ

(1)成長する。大人になる。
[例]「この皇子ミコの−−・けもておはする御容貌カタチ心ばへ、ありがたくめづらしきまで見えたまふを」〈源氏・桐壷〉
[訳]この若宮(=源氏)が成長してゆかれるにつれて(美しくなられる)お顔だちやご気性が、めったになくすばらしいとさえお見えになるのを。
(2)(年のわりに)ませる。大人びる。
[例]「御門ミカドいと−−・けて賢カシコくおはしませば、法皇もいみじううつくしとおぼさる」〈増鏡・おどろのした〉
[訳]天皇はたいそうおとなびて利口でいらっしゃったので、法皇もなみなみでなくかわいらしいとお思いになった。
(3)目立たない。地味である。
[例]「昼は、ことそぎ、−−・けたる姿にてもありなん」〈徒然・191〉
[訳]昼間は、簡略で、地味な姿でもすむだろう。


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