【出典:全訳読解古語M】
はな-の-えん
【花の宴】
季節の花を見ながら催す宴会。とくに、桜を見て行う酒宴。花見の宴。(季―春)
[例]「二条院の御前
オマヘ
の桜を御覧じても、――のをりなど思
オボ
し出
イ
づ」〈源氏・薄雲〉
[訳](藤壷中宮
フジツボノチュウグウ
のいない今、源氏は)二条院のお庭先の桜をご覧になっても、(十二年前の)
花の宴
の折などをお思い出しになる。〔注〕宮中南殿の桜の宴のとき源氏は春鴬囀
シユンオウデン
を舞って藤壷中宮を感動させた。
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