【出典:故事ことわざ】
忘憂(ぼうゆう)の物(もの) 《故》

[出典] 〈陶淵明(とうえんめい)の詩、飲酒(いんしゅ)
酒の異称。憂いを忘れさせるもの、の意。
[原文] 「秋菊(しゅうきく)佳色(かしょく)あり、露に(うるお)えるその英(はなぶさ)(つ)み、この忘憂の物に汎(うか)べて、我が世を遺(わす)るるの情を遠くす〔秋の菊は美しい色をして咲いている。しっとりと露にぬれたその花びらを摘み、この、憂いを忘れる物といわれる酒の上に浮かべて飲むと、世俗から遠ざかった私の気持ちを、いっそう深くさせる〕」


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