デイリーコンサイス国語
見出し
1 .現代の一般社会人が日常生活でよく目にする語を見出しとし,「は」「が」などの助詞や「れる」などの助動詞は,見出しに立てなかった.
2 .親見出しと子見出し
a.親見出しは,現代仮名遣いで,和語・漢語は平仮名,外来語は片仮名で示した.
例:
さくら
こくさい
アイス
b.複合語は,3音節以上の上位要素部分が見出しに立っている場合,その語の子見出しとして示した.
例:
「桜狩り」は,「桜」の子見出し
「北回帰線」は,「北」の子見出しにはしない
c.連語は,原則としてその最初の構成要素の子見出しとして示した.
例:
「汗の結晶」は連語で,「汗」の子見出し
d.句は,原則としてその最初の構成要素の子見出しとして示した.
例:
「手を貸す」は句で,「手」の子見出し
e.子見出しは,▼の記号のあとに,〜 で親見出し該当部分を省略し,漢字仮名交じりで赤字で示した.漢字には振り仮名で読みを示した.
例:
(さくら) ▼〜狩(が)り
(こうきょう)▼〜事業(じぎょう)
(あせ) ▼〜の結晶(けっしょう)
(て) ▼〜を貸(か)・す
f.子見出しは,親見出しのあとに追い込んで,〜 に続く部分の五十音順に配列した.
3 .アクセント
a.見出しには,現在,最も普通に行なわれているアクセントを示した.ただし,接頭語・接尾語・語構成要素・連語・句にはアクセントを示さなかった.
b.アクセントは,下がりめのある音節を小さな数字で示した.
例:
あかとんぼ3 3音節めに下がりめがあることを示す
みだし 下がりめがないので数字は示さない
4 .表記(表記については「表記の示し方」の項を参照)
a.表記は,「現代仮名遣い」「常用漢字表」「送り仮名の付け方」に基づき,現在の最も普通の書き表わし方である表記を標準表記,それ以外の表記で慣用的に使われる表記を参考表記として分けて示した.
b.送り仮名は,「送り仮名の付け方」の本則と例外に従った送り仮名だけを示し,原則として許容の送り仮名は示さなかった.
5 .見出しには品詞を表示した.名詞の用法だけしかない語,および句には表示を省略した.(記号一覧を参照)
6 .意味・用法
a.わかりきった意味の場合には,用例や対義語・類義語を示して説明の代わりとした場合がある.
b.‖の記号で,比喩的な意味や発展的な意味,文脈や場面などで限定された意味,特定の語とつながることによって現れる意味などを示した.
表記の示し方
この辞書では単に漢字での表記形を示すだけでなく,その語が実際にどのように書かれるかの情報をも示している.その際,ごく一般的に書かれる表記としての標準表記と,それ以外にも,ときとして用いられる参考表記とに分けた.標準表記,参考表記の識別のしかたは次の通り.
1.表記の一般的な示し方
2.[ ]で囲んだ表記形がない場合
3.左のカッコ[ がない場合
4.**の付いている場合
5.[1],[2]…や,(1),(2)…ごとに表記形が示される場合
6.ダッシュ―の使われている表記の場合
7.コメント欄 *で説明を加えている場合
表記形を選ぶときの注意
新聞,教科書や公文書では,「現代仮名遣い」「送り仮名の付け方」「常用漢字表」の範囲内で表記を行なっている.表記は読みやすいことが最も大切であるから,できるだけ多くの人が読み慣れている,これらに従った表記を用いるのがよい.
そこで,この辞書では,標準表記については「現代仮名遣い」と「送り仮名の付け方」の本則と例外に従った書き方を採用するようにした.そして,漢字は,「常用漢字表」に存在するか否かを記号で示している.
この辞書を使って表記形を選ぶときの留意点を以下に述べる.
1 .表記形が複数ある場合.
例
しゅのう[首脳]{主脳}
しょ・う{△背△負う}
じゅんぽう[遵法・順法]
じょうぶ 丈夫]
「しゅのう」「しょう」のように標準表記と参考表記がある場合は,標準表記を選べばよい.すなわち,「首脳」「しょう」を選ぶ.また,「じゅんぽう」「じょうぶ」のように標準表記が複数ある場合は,どちらを選んでもよい.
2 .標準表記の漢字に▲や,△の記号がついている場合.
例
せっこう [石▲膏]
せっけん[席△巻・席▲捲]
漢字に記号「▲」がついているのは「常用漢字表」にない漢字を意味し,記号「△」がついているのは,「常用漢字表」には含まれているが,その音訓がないことを意味している.
標準表記にそれらの記号が付いている場合も,基本的にはその標準表記を選べばよい.ただし,場合によっては少し配慮を加える必要があるときもある.たとえば,公用文での表記,あるいは教育的配慮を必要とする表記ならば,「▲」「△」がついた漢字は,仮名書きにしたり振り仮名をつけたりするのがよい.つまり,「石こう」「席けん」や「石膏(せっこう)」「席巻(せっけん)」と書くのがよい.
3 .子見出しの場合
例
かねもち3[金持ち] お金をたくさん持っている人.▼〜▲喧▲嘩(けんか)せず 金持ちは利にさとく,…
cf.けんか ▲喧▲嘩]
子見出しで,漢字でも仮名でも書かれる語の部分は,多く漢字で表記してある.たとえば,「けんか」については,漢字で示している.実際の表記の際には,その点を考慮されたい.
記号一覧
・ 動詞・形容詞などの活用語尾を示す
12… アクセントを示す
[ ]標準表
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