【出典:全訳読解古語M】
ことば-の-はな【言葉の花】


(1)ことばの美しい表現。巧みなことば。
[例]「なほざりの−−のあらましを待つとせし間に春も暮れぬる」〈風雅・雑上・1495〉
[訳]いいかげんな巧みなことばがほんとうであってほしいと願って、訪れを待っているうちに春も終わりになってしまった。
(2)「和歌」の雅称。
[例]「−−のこれる木のもとかたく、思ひの露もれたる草がくれもあるべからず」〈新古今・仮名序〉
[訳](もはや)すばらしい和歌は拾い残されて落ちているところがめったになく、趣の深い歌は撰進に漏れて隠れているところもあるはずがない。


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