【出典:全訳読解古語M】
さつき-やみ【五月闇】


(一)[名]
五月雨サミダレのころの夜の暗さ。また、その暗闇。(季−夏)
[例]「−−みじかきよはのうたたねにはなたち花の袖ソデにすずしき」〈新古今・夏・242〉
[訳]五月闇の短い夜にうとうとと眠っていると、花橘の香りが袖のあたりに涼しげに漂ってくるよ。
(二)[枕詞]
(暗いところから)「くら」にかかる。
[例]「−−倉橋山クラハシヤマの郭公ホトトギスおぼつかなくも鳴きわたるかな」〈拾遺・夏・124〉
[訳](五月闇)倉橋山のほととぎすは、はっきりしない声を残して鳴きながら飛んで行くよ。


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