【出典:全訳読解古語M】
こと-わ・る【判る・理る・断る】
[他ラ四]
[活用]ら・り・る・る・れ・れ
(1)道理に照らして事の是非や善悪などを判断する。判定する。
[例]「草主クサヌシ大イタく患ウレへて、大神に訴へければ−−・りて」〈播磨国風土記〉
[訳]草の所有者がたいそう困って、大神に訴えたので、大神は道理に照らして是非を裁定して。
(2)事情を説明する。弁解する。
[例]「さのみは惜しまざりにしと−−・りたまふおん身は」〈謡・江口〉
[訳]たいして惜しまなかったと言い訳しなさるあなたは。
(3)あらかじめ説明して了解を得る。予告する。
[例]「上へ−−・り御意次第に引き裂き食はん」〈伽・酒呑童子〉
[訳]主君へあらかじめお伺いをたて、そのお心しだいで(この女を)引き裂いて食おう。